=マリー秋沢が今、思うこと=
現在、日本での糖尿病、または糖尿病予備軍の方の人数は中高年の4人に1人と言われています。そして今後も増え続ける糖尿病。今後、これだけの生活習慣病の人口が年々増える中、社会はこれからどう変って行かなければならないのでしょう?
現在、外食の際に糖質制限をしようとすると、ほとんど食べるものがないほどたくさんの炭水化物や糖質が溢れており、糖質を制限して血糖コントロールをしたほうが良い方々にとっては、とても生活しにくい世の中です。しかし、その中でも出来るだけ気をつかって糖質を制限し、色々な誘惑にも負けずにがんばっておられる方々がいます。たくさん野菜を食べることで野菜の様々な恩恵を受けながら良質なタンパク質は肉や魚で補い、甘いものはたまに砂糖以外の甘味料を使ったスイーツを食べ、大好きなお酒も蒸留酒にとどめる、といった具合でしょうか?そんな努力をしながらも、さらなるプレッシャーが襲ってきます。会社の会合や友人との会食、そして家で家族と食事をするときでさえも、こんな言葉をかけられてしまいます。「どうしてごはん、パン、麺、デザートを食べないのか?ごはんを食べないと心配だから食べて。デザートはちょっとくらい、大丈夫でしょ。せっかく久しぶりに会ったんだから、ちょっとくらい酒を飲んでもいいんじゃないか?」などなど。。
けれど、考えてみてください。これから日本の人口の大半が中高年となるということは、なんらかの形で持病を抱える方の数が増える一方になります。そして生活習慣病と言われる病気は、薬だけで治そうとしても根本的なところでは治らないと言っても過言ではありません。なぜなら、生活習慣の乱れでかかってしまった病気は、まずは生活習慣を改めることから始めなければ改善することは難しいからです。
ですから一度、生活習慣病にかかったら、まずは色々な誘惑から逃れ、また周りの意見に惑わされずにご自分の生活習慣をまずは根本的に食習慣から治そう、と努力をしていただかなければなりません。そしてそのような努力をなさっている方々へ、社会全体が敬意を持って、応援する姿勢をとらなければならないのです。その素晴らしく意志の強い方々のがんばりをたたえて。そしてさらに今後、そのような方々を受け入れる体制、サービス、糖尿病というもの(生活習慣病全般)の理解が社会全体に浸透しなければ、日本では今後も家に閉じこもって夢や希望をなくし、ゆくゆくは寝たきりになってしまうお年寄りの数は減らないのではないか?と私は思うのです。
食事制限をすることは、何も特別なことではありません。それはむしろ年齢とともに自然に行う習慣となるべき事柄です。私が紹介するお料理は、なにも作るためだけのものではありません。これらはむしろ外食した際に食べても良いもの、NGなもの、などの見極めができるようになっていただけるためにご紹介するものでもあります。また、このようなお料理が今後、家のみで食べられるものではなく、外食しても気軽に食べられるようになるように、飲食業界の方々にも是非、チェックしていただきたいお料理の数々です。
何歳になっても、食べることの楽しみをあきらめることなく、何歳になってもウキウキ出かけられて外食ができて、人生を謳歌できるよう、そんな幸せを常に感じられるような社会が実現するよう、マリー秋沢、イメージしながら今後も皆さんのお役に立てるよう、努力をしていきたいと思っております。
人生は一回きりだから。病気をひとつやふたつ持っていても、今は医療の発達や生活習慣の改善で長生きが出来る時代なのだから。無理は禁物ですが、毎日、毎日、ご自分の身体が喜ぶ最適なものを取り入れて食生活を改善することで、合併症を防ぎ、希望のある人生を。
お料理もいつからだってチャレンジあるのみ。初めての方も是非、試してみてくださいね。そして皆さんで楽しく美味しく、クッキングしませんか?
マリー秋沢